スピリチュアル・レコーディング
コンセプト

私たちは、このプログラムを作る際、
どうすればこの世界が平和で愛に満ちた世界になるのか、
それを実現するために、今一番必要なものは何なのか、
ということを話し合いました。
そして、今この世界に一番必要なことは、
他人や世間、権威などの世界観を鵜呑みにするのではなく、
一人ひとりが、自分が本当に心から感じていることを、
しっかりと認識し、考え、そしてそれを、
世界へ表現することなのではないか、
という話になりました。
世界観というものは、本来一人ひとり違うものであり、
常に変化し続けるものだと思います。
同じ一人の人の心の中でも、
考え方や感じ方が、変わるのですから、
他の人と比べたら、世界観は一人ひとり、
人によって違うのは当たり前のことですね。
ワンネスと言うと、何か一つのルールの下に、
みんなで一緒に生きる、みたいな印象があるかもしれませんが、
そうではなく、みんなが同じ一つの世界観に生きるということではなく、
お互いの世界観が違うということを認識し合い、
一人ひとり違うその価値観を表現し合い、
そして、その表現したものを評価、批判するのではなく、
ただただ認識し合うことで共存すること、
それが本当の意味でのワンネスなのではないかと思います。
統一的な世界観のワンネスではなく、
『多様的ワンネス』とでも言えるのではないでしょうか。

もし、一つだけの絶対的な正しい世界観があると思ってしまうと、
自分の世界観以外の世界観の存在を、
許せなくなってしまうのではないかと思います。
その場合、自分の世界観と違う世界観を示されてしまうと、
自分の世界観、自分自身、または自分という存在そのものを、
否定されたかのように感じてしまい、
そこに不安、恐怖、怒りなどといった感情が湧きおこり、
争いの原因になってしまうのではないかと思います。
善悪という世界観も、価値観の多様性を、
受け入れることができずに生まれた世界観のように感じます。
今の世の中では、そのような価値観の多様性を、
認めない傾向があるのではないでしょうか。
例えば、食べ物の好き嫌いの多様性は認められるのに、
政治、宗教、お金などといったことになると、
選択肢が急に少なくなり、しかも一つを選ぶと、
もう他を選びようがないような状況になってしまう、
というのが現状ではないでしょうか。

僕は梅干が嫌いですが、誰もそれに対して、
文句を言わないですよね(笑)。
そして僕も梅干が好きな人に文句を言ったりしない。
なのに政治で言えば数少ない政党の中から、
選ばなくてはならなかったり、
キリスト教とイスラム教が対立してしまったり、
一種類のお金の使い方しかなかったり・・・
一人ひとりが政治に対する意見を伝えるシステムを作ったり、
あらゆる宗教のいいとこ取りをしたり、地域通貨や物々交換、
そもそも交換ではなく与えてしまうとか、
もっと選択肢があっても良いのではないかと思います。
結局、統一した世界観を作ろうとする背景には、
否定されるのではないかという、
『恐れ』が根本にあるのではないでしょうか。
自分の世界観以外を受け入れることができず、
その自分の世界観が崩れることを恐れる。
この恐れがすべての問題の根源のように感じています。

ですが、その恐れの原因、
「自分の世界観以外を受け入れない」という状態自体が、
周りの世界が見えていない、自己中心的でエゴイスティックな、
妄想状態にあるように思えてしまいます。
世界観というものは、本来、一人ひとり違うものです。
そして個人でも、その時々で変化していくものです。
その価値観の多様性をお互いに認識し合い、
恐れをこの世界から無くすことが、
すべての問題を解決する根本なのではないかと感じています。
恐れが無くなることで、お互いの世界観を認め合うことで、
お互いのメリットを与え合い、相互扶助となるのではないでしょうか。
一人ひとりが自分自身が心の底から感じている世界観を生きているので、
十分な多様性がお互いに必要なものを与え合うことができるのではないでしょうか。
その多様性が大切だからこそ、一人ひとり、すべてに人が大切ですし、
植物、動物、すべての存在一つひとつが掛け替えがなく、
犠牲などというものはあってはならないのだと思います。

今の世界を見渡すと、多様化へ進むのではなく、
何かと統一しようとしているように思えてしまいます。
大企業が進出することで、小さな店舗が無くなり、
どこへ行っても同じような店ばかり、、、
ヨーロッパ連合、アフリカ連合、TPP・・・
遺伝子組み換え作物の在来種への浸食、
問題は無くなるどころか、統一と共に大きくなるばかりではないでしょうか。
歴史を振り返っても、自分と違う民族、宗教(つまり違う世界観)
を迫害し続け、環境も破壊し、生物の多様性まで、
破壊してきたのではないでしょうか。
その根本的問題、「恐れ」を手放すには、
まず一人ひとりの世界観が違うこと、
その多様性を認識することから始まるのではないかと思います。

さらに言えば、自分が本当に何を感じているのか、
その認識が第一に必要なことではないでしょうか。
まず、その人間本来の多様性を取り戻すためには、
自分がいつも、何を感じ、何を考え、どのように行動しているのか、
それらを認識する必要があると思います。
統一された世間的な世界観を盲信するのではなく、
本当は自分は何を感じているのか。
そしてその感じていることを基に何を考えているのか。
さらに、その考えを基にどのように行動するのか。
感じ、考え、そこで終わってしまうと、
現実の世界へ影響を与えることはできません。
ぜひ、その「感じ・考えた」ご自身の世界観を、『行動』を通して、
世界へ向けて表現していただけたらと思います。
他人や世間、権威などの世界観を鵜呑みにして、
受動的立場にいる限り、きっと何も変わらないでしょう。
何をするにも受動的な受け取る側から、
自分の世界観を表現する、能動的な与える側にならない限り、
誰かや幸運が助けてくれるのではないかと何かに依存し、
周りの環境のせいにして、満足できない人生を送ることになると思います。
感じることも、考えることも、行動することも、受け身の立場ではなく、
自分の意志を持って、自分から発信していくことで、
道が開かれていくのではないかと思います。
そんな感じていることや、考えていることを明確にし、
具体的に行動へ移すために開発したのが、
スピリチュアル・レコーディングです。

自分の心で感じること、その心でしっかりと考えること、
そして、その感じたこと、考えたことを世界へ表現すること。
生まれてきた目的があるとするならば、そのようなものなのではないかと思います。
星の一生、宇宙規模で見れば、地球での生命の活動は些細な事かもしれません。
星が一生を終えれば、生命は消えてしまう。でも宇宙はまだあり続ける。
一見、無意味に見えてしまうかもしれない生命活動も、
その「感じる」ということ、そして考え、表現するという『経験』が、
楽しかったり、素敵だったり、幸せだったりするのだと思います。
素敵なものを感じ、その本質を考え、それを伝えるために表現する。
世界から感じたことを、一人の人が人生を通して表現し、世界へ返す・・・
このような考え方をすると、
いかに一人ひとりの人生が大切かということ、
一つひとつの存在が大切かということを、
感じていただけるのではないかと思います。
ぜひ、一人ひとり違う、かけがえのない世界観を認識することで恐れを手放し、
自分で感じ、考え、表現することを通して、
受け取る側から与える側へと移行し、
その一人ひとり違う、素敵で多様な経験、世界観を表現することで、
本当にこの世界に必要なことをみんなで訴えかけることで、
より素敵な世界、愛や平和で満たされた世界を実現できるのではないかと思います。
そのように自分が心から感じている事を表現する立場になった時、
他の同じように表現している人を否定することなどできなくなると思います。
みんながそうすれば、争いや他人に迷惑をかけることが無くなり、
平和へとつながっていくのではないかと思います。
スピリチュアル・レコーディングが、少しでもその役に立ちましたら幸いです。
長い文を読んでいただき、本当にありがとうございます。
では、スピリチュアル・レコーディングに実際に取り組んでいきましょうっ!!
