【周波数】しゅうはすう
音波や電気振動などの周期的に変化する現象が、一秒間に繰り返される回数。
簡単に言うと一秒間に何回振動しているかということです。
単位はHz(ヘルツ)といいます。
1Hzは一秒間に一回の周期の振動。
1000Hzは一秒間に1000回の周期で振動しているということです。
ちなみに音波は、個体、液体、気体を媒体として伝播し、プラズマでも伝播します。
真空では伝播しません。
人間の可聴域より高い周波数の音波は超音波と呼ばれます。
【基音】きおん
発音体の固有振動のうち、振動数の最も少ない基本振動によって生じる音。
その基音が楽音の音高になります。
簡単に言うと、音にはたくさんの倍音などの上音が含まれているのですが、その中で一番低い基となる音。
音叉は、倍音などの上音がしばらくすると消えて、基音だけが残りやすいのが特徴です。
(純音=正弦波・サイン波の音)
【上音】じょうおん
一番低い周波数である基音よりも高い音。(オーバートーン)
上音には倍音ではない音も含まれます。
倍音は、基音の2以上の整数倍の周波数の音です。
簡単に言うと、音を鳴らしたときに一緒に鳴っている、基音よりも高い音です。
【倍音】ばいおん
楽音の音高とされる周波数である基音に対し、2以上の整数倍の周波数を持つ音。
ですが実際に楽器などから出る倍音は必ずしも厳密な整数倍ではなく、倍音ごとに高めだったり低めだったりするのが普通で、揺らいでいることも多いそうです。
電子楽器など、完全に整数倍の成分だけの音の場合、人工的な音で機械的な印象を受けます。
【オクターブ】
音名はドレミファソラシドレミファソラシド・・・と繰り返しますが、低いドと高いドは同じ音名に聞こえ、低いレと高いレも同じ音名に聞こえ、ミ・ファ・ソ・ラ・シも同じように、どれも音名は同じ性質を持っています。
この関係をオクターブと言います。
CDEFGABも同じで、低いCと高いCは同じ音名に聞こえます。
周波数で言えば、2倍、2倍、2倍、としていくと、どれもオクターブで低いドと高いドの関係で聞こえます。
逆に1/2、1/2、1/2、と2で割っていっても、オクターブになります。
【音律】おんりつ
ドレミファソラシドの音程を相対的な関係で決めたものを音律と言います。
基準となる特定の音の高さ(例えばド)をまず決めて、平均律でしたらド~ドを12等分、純正律でしたら、レ9/8・ミ5/4・ファ4/3・ソ3/2・ラ5/3・シ15/8、といったように周波数比で音の高さを決めることが多いです。
平均律、純正律、ピタゴラス音律などが有名です。
音律と音階を混同されている方が多いのでお気を付けください。
【音階】おんかい
音律で決めた音程を順番に並べた音の列です。
ドレミファソラシが有名ですが、7音とは限らず、上りと下りで違う音が使われたりもします。
長音階(メジャースケール)、短音階(マイナースケール)などが有名です。